観光客数 減少続く…08年度桧山管内
【江差】桧山支庁が22日に発表した2008昨年度の管内観光客入り込み状況(速報値)によると、入り込み客数は111万4700人(対前年度比11・3%減)だった。同支庁は「全国的な景気低迷やガソリン価格高騰によるドライブ観光の出控えが原因」と分析している。
内訳は、道内客89万3700人(同9・9%減)、道外客22万1000人(同16・3%減)。日帰り客96万1100人(10・6%減)、宿泊客15万3600人(同15%減)だった。管内7町の入り込み客数は、05年度の144万4800人をピークに減少傾向が続いた。対前年比でみた減少率は、06年度6・4%減、07年度5・3%減。実数で14万1400人の減少となった08年度は、過去3年間で最大の減少率となった。
町別の客数は、江差町40万3700人(同8・8%減)、上ノ国町9万1500人(同8・9%減)、厚沢部町13万4000人(同0・7%減)、乙部町14万1700人(同17・7%減)、奥尻町4万1300人(同9・6%減)、今金町6万6400人(同21・8%減)、せたな町23万6100人(同14%減)。観光客の大半は自家用車やレンタカーで管内を訪れており「一連のガソリン価格高騰が直撃した」(観光関係者)。
江差町は主要観光施設が全体的に不振で、かもめ島まつり(7月)、江差追分全国大会(9月)の客数も大きく減少。上ノ国町は温泉施設の入り込みが低調で、乙部町もドライブ客が減り、道の駅などの主要観光施設は利用客が2割程度減少した。奥尻町は、観光ピーク期の7・8月の減少が響き、04年以降続いている観光客の減少に歯止めが掛けられなかった。管内北部の今金・せたな両町も、イベント開催時の天候不順などが影響して客数を大きく減らした。
一方、管内では本年度に入り、ETC(自動料金収受システム)搭載車を対象とする、高速道路の料金割り引きに伴い、5月の大型連休前後には、道央道八雲ICを経由する観光客の増加傾向が一時的にみられたが、新型インフルエンザの全国的な流行に伴う観光客の減少が顕著になっているとの見方もある。
提供 - 函館新聞社
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