渡島信金が札幌に進出

 【森】渡島信金(森町御幸町115、伊藤新吉理事長)は19日、本店で開いた通常総代会で札幌市に進出する方針を伝え、承認された。来年、設立100周年を迎えることを機に進出計画を進めていたもので、道南以外の地域への出店は初めて。早ければ今月中にも、金融庁に許可申請を提出する方針。

 同信金は1911(明治44)年の設立。森や函館など2市7町で13店舗を展開し、地元の水産加工業や製造業を主な取引先としている。

 同信金によると、札幌への出店は道南と道央圏との物流の円滑化が主目的。支店を置くことで、道南の企業の札幌進出をサポートする部分が強い。用地取得や人員確保などの具体的な動きは、許可申請を受けてから取り組むとしている。

 今回の進出決定を受け、地元経済界関係者は「札幌で業務を行う地元の加工業者も多く、地元産品を札幌に出す際には力になるのでは」と、好意的に受け止めている。

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 同信金はまた、通常総代会で2009年3月期決算を承認。経常利益は8700万円の減益となったが、前期比95・15%増だった。

 本業のもうけを示す業務純益は同51・6%増の7億7000万円と黒字を確保。経営の健全性を示す自己資本比率は同0・5ポイント増の11・65%で、国内基準(4%)を大きく上回った。

 金融再生法ベースの不良債権額は自己査定のランクダウンや建設関連での大型倒産が相次いだものの、同15億2300万円減の85億2500万円。不良債権処理額は貸付金償却と個別貸倒引当金を積極的に実施したことで、当期の純利益は同9400万円だった。

 10年3月期は業務純益11億円、純利益4億円の増益を見込んでいる。役員改選では常勤監事で舘内孝夫氏が退任し、新任に田村正明氏が就いた。

update 2009/6/20 11:48
提供 - 函館新聞社


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