交通政策会合、外国官僚が市内施設を視察
交通政策分野の政府間会議で協議した世界21カ国の官僚らが18日、市電駒場車庫や函館海洋気象台を視察し、函館市や日本の交通政策を学んだ。
駒場車庫には、カンボジアやラオス、ミャンマーなど6カ国の官僚約20人が訪れた。
最初の歓迎あいさつで、同局の若狭正男局長が市の路面電車の歴史や現状を紹介し、「人と環境に優しい路面電車は函館の歴史、生活、文化に欠かせない存在。多くの市民に親しまれている」と述べた。
次いで2組に分かれ、車いすで乗降できる超低床電車「らっくる号」や除雪用のササラ電車などを見学。同局の職員の説明を受けながら車内を見学。車内のシートで座り心地を確認したり、ササラ電車の竹製ブラシに触れたりしながら「市民にどう利用を呼び掛けているのか」「車いすの利用者が乗車する場合どうするのか」などと質問していた。
一方、同市弁天町の函館港西埠頭(ふとう)では、函館海洋気象台所属の海洋気象観測船「高風丸」を視察した。同気象台職員から、海中の水温、海流などを観測し地球環境にかかわる活動をしていることを説明され、測定方法にも関心を示していた。
また、海面から深さ4000bまでの間で海水を採取したり、圧力、電気伝導度などを測る装置を見学。採取した水の塩分や植物色素の濃度などを測定する装置や、水を分析する化学反応についても解説を受けた。「海洋汚染については分析するのか」との質問もあったが、同船ではなく、東京の専門機関で行うことが話された。
操舵室などでは計器に興味深く見入り、セーラー服姿の乗組員と記念撮影する場面も見られた。
提供 - 函館新聞社
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