空港に「マル獄」製品販売コーナー
函館少年刑務所(函館市金堀町)の受刑者が製作し、全国の刑務作業製品の中でも有数の人気を誇る“マル獄”シリーズの販売コーナーが17日、函館空港国内線旅客ターミナル2階の売店「ポルックス」の一角にお目見えした。今や地域ブランドの一つに成長した製品を観光客らに広くPRし、函館の魅力を全国に発信する狙いだ。
マル獄シリーズは2006年に同刑務所の職員が前掛けを考案したのが始まり。藍(あい)染めの帆布に丸で囲んだ「獄」の白い字体がプリントされている。周囲には前身の函館徒刑場の開設年を示す「創業明治弐年」や「PRISON(刑務所)」などの文字があしらわれ、デザイン性の高さでも注目を集めている。
ポルックスにはレジ近くの一角にマル獄シリーズの常設コーナーが設けられ、生地のデザインから手掛けた肩掛けかばんや腰袋のほか、ポシェット、ブックカバーなど今春の新作を含む16種類が所狭しと並ぶ。初日から観光客らが物珍しそうに手に取る姿が見られた。
ポルックスを運営する函館エアポート商事の坂野啓二営業部第一課長は「多くの人が行き交う場所で函館を代表する土産品の一つに育て上げ、地域の活性化につながれば」と話し、同刑務所も「マル獄の人気が受刑者のものづくりへの励みと更生につながっている」と期待する。
市内では函館山ロープウェイ(元町)の山頂売店でも4月から、同刑務所の協力でマル獄シリーズの通年販売を開始。肩掛けかばんなど4000円以上の高額商品も人気で、民芸品の中ではトップ3に入る売れ行きという。同社は「本州や海外からの観光客に函館のイメージやブランドを売り込みたい」としている。
営業時間はポルックスが午前7時半―午後7時半、函館山ロープウェイ山頂売店が午前10時―午後10時(夏季のみ)。
提供 - 函館新聞社
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