函館市の公用自転車、利用順調
函館市は4月から公用自転車を導入。5月までの2カ月間に延べ96人(約414キロ)が外勤時の移動手段として利用するなど、活用が進んでいる。行き先は片道2キロ以内が原則だが、駐車場が少ない地域などへの移動にも積極的に使われており、生活保護受給者など個人情報を保護したい場合の対応としても有効だ。希望のあった部局を中心に、2010年度までに支所など11カ所に22台を新たに配置し、その後は利用状況をみたうえで増車を検討する。
函館市の公用自転車は、05年度に環境部の埋立処分場が独自に導入し、現在も1台を場内でのみ使用している。車体は、ごみとして排出された自転車を再利用する形で入手。今回の市全体での導入目的は、公用自動車の使用を抑制することで、燃料費や排出ガスを削減することだ。
本年度はまず、本庁舎に5台を導入。4月は延べ33人(約124キロ)が利用し、5月には同63人(約290キロ)と前月の倍以上に伸びた。行き先は若松町や大森町、新川町など近隣が多いが、本町近辺やハローワーク、商工会議所など、駐車場が確保しにくい場所への利用も目立つ。使用する部局は生活保護など支援業務で使用する福祉部が多いが、市民部や経済部、土木部などほとんどの部局にまたがっている。
市中央福祉事務所で生活保護などのケースワーカーを務める金庭宏明さん(31)は、担当する地域が本町周辺のため積極的に活用。「これまでは電車と徒歩で回っていたが、自転車にしてからは移動時間を短縮できて時間を有効に使える」と喜ぶ。ほかの職員からは「運動になる」との評判もあるという。
本年度は亀田福祉事務所や環境部など3カ所に11台を置く予定。10年度には市立函館保健所や戸井・椴法華支所、水産物地方卸売市場、中央図書館、水道局、市立函館病院など8カ所に11台を順次配置する。
提供 - 函館新聞社
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