夢助さんが人情ばなし、ゲストに柳家小さん
函館在往の落語家東家夢助さん(68)が落語名作100話に挑戦する「夢助百話の会」の「第25回目記念柳家小さん師匠を迎えて」がこのほど、市民会館で開かれた。ゲストに6代目柳家小さんさん(61)を迎え、節目を祝った。
夢助百話の会は2004年11月から年に数回開催しており、年に1度、関東や関西の落語家を招こうと実行委が企画した。
夢助さんの演目は得意の人情ばなしで、平岩弓枝作の人情噺「笠と赤い風車」。継母と反抗的な子・常吉の人間模様で、常吉が旅に出る際に継母からもらった、生母の形見の赤い風車がついた笠をめぐる物語。登場人物の喜怒哀楽、話の展開に合わせて口調を変化させる妙技で熱演。継母の死の場面では客席からすすり泣きの声が聞かれた。
とりを務めた小さんさんは、父で故5代目小さんさんのエピソードを語り、古典落語の「笠碁」を披露。碁仲間同士がささいな事でけんかするも、すぐに碁が打ちたくなり出かけ、相手も待ちきれずにいる心理を見事に描いた。来場した市内大川町の主婦福田聡子さん(52)は「お互い笠が入った話で面白かった。夢助さんは体に気を付けて100話を達成してほしい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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