グループ・ダンスコンテストで優勝 石井さんハリウッドで躍動

 函館在往のジャズダンスインストラクター石井ちえさん(25)がこのほど、米ロサンゼルス市ハリウッドで開かれたダンスコンテスト「The  Movement of Hope 2009」に日本各地のダンスインストラクターと出場し、優勝した。高い個人技を繰り出すアメリカのグループに対し、現地の振付師やインストラクターの手で創意工夫を重ねた作品で臨み、会場を魅了した。

 石井さんは5歳でバレエを始め、14歳でジャズダンスに転向。現在は函館市末広町の「Rダンスカンパニー」(高野理恵子さん主宰)のインストラクターとして活躍中。市内や道内、米国の舞台に参加している。

 同コンテストは、ロサンゼル市のミレニアムダンスセンターなどが主催し、5月30日に開催。米国では課題曲に対してグループ単位で作品を作り、1組対1組で競い合いを繰り返し、優勝を決める形が少なく、この形を発展させようと初企画された。アジア系グループの出場メンバーを探していたところ、ロス在往で高野さんの師である世界的ダンサー、トニー・ティーさんが石井さんを推薦し、渡米が決まった。

 石井さんは東京、岡山などのインストラクター計9人で結成された「Clock work」として出場。同18日に現地入りし、現地のダンスプログラマーから1日約5時間、振り付けの指導を受けた。「レッスン中はチームワークを合わせたり、古いヒップホップの形など、多くのことを吸収するのに必死で、総仕上げはきつかった」と振り返る。

 新型インフルエンザの影響でコンテスト開催は3日前に正式決定され、日、米、両国混合の合わせて4組が出場。マイケル・ジャクソンなどの課題曲に合わせ各グループが熱演。米のグループは個人技でアピールを仕掛けるため、全員で舞う美しさを表現することは得意ではない。石井さんらのグループは作品ごとに華やかさ、神秘的な要素などの変化を付け、審査員から好評を得た。

 約1時間に5作品を披露。「日本と違い客席の歓声が大きく、気持ちが盛り上がり、レッスンで身に付けた以上の成果が出せた」と話す。米のグループと最後まで争ったが、息を合わせ、ステージの端々まで彩りと躍動感を与えたことが高く評価された。

 石井さんは「日本の人たちと一つの作品を作れたことや、アメリカの個人技を見れたことで、多くのことを吸収できた。何事もなせば成ると思った」と笑顔。作品の一部は10月31日に開く同ダンスカンパニーの公演で披露するという。

update 2009/6/14 14:33
提供 - 函館新聞社


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