検査時間短縮で患者の負担軽減 五稜郭病院が最新型CT導入
函館五稜郭病院(函館市五稜郭町38、高田竹人院長)はこのほど、「320列マルチスライスコンピュター断層撮影装置(MDCT)」と呼ばれる最新型のCTを導入した。心臓の冠動脈や小児の頭部など動きのある臓器、部位の撮影に優れ、短時間の検査が可能なため、エックス線の被ばく量が少量で済むなどの効果がある。昨年製品化されたばかりの最新機器で、道内の医療機適関では2カ所目、道南では初めての導入。
MDCTは0.5ミリ幅のエックス線受光部が320列あり、1回転の撮影時間は0.35秒と高速。1度に16センチ幅の患部の撮影が可能で、心臓など冠動脈撮影を脈が1拍打つ間に終えることができる。静止時間も短時間で済み、心臓内の血管に入れる造影剤の量も半分以下に抑えられ、患者の負担軽減につながる。
従来型の「64列MDCT」は3.2ミリ幅しか撮影できない。その分、何度も患部を撮影しなければならず、エックス線の被ばく量も増えるリスクを伴う。
同病院では、心臓の冠動脈のつまりなどを調べるカテーテル検査を年間500例実施している。木下淳診療放射線技師は「MDCTの導入で患者負担が軽減され、検査の精度も高まる。注目されている心臓領域の検査で道南地域に貢献していきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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