弥生小新校舎の基本設計を公開

 函館市は、函館弥生小学校新校舎の基本設計をまとめ、9、10の両日、PTAと校区内の住民を対象に説明会を行った。新しい校舎は鉄筋コンクリート造り地上3階、地下1階建てで、体育館を含めた延べ床面積は約5650平方メートル。東坂に面する校舎の一部分をなくす以外はほぼ現在通りの場所に置き、グラウンドは1.6倍の広さに。正面壁面や床材の一部を再利用して現在の雰囲気を残す。解体作業は今秋からの予定。

 鉄筋コンクリート造りの現校舎は1938(昭和13)年に建てられ、築後70年が経過。市は耐震診断の結果などから建て替えやむなしと判断し、昨年度基本設計を行った。

 新校舎は極力現状を維持しながら、ロの字型の校舎をコの字型に縮小した。給食の調理施設やプールをなくす一方、学童保育所を校舎内に設置。特徴となっている校門とグラウンド、上段中庭をつなぐ「斜路」は、傾斜が急なため、現状のスロープから階段状に変化させて残す。

 市民への説明会は昨年7月に行ったが、市は意見聴取が不十分だったと判断して再度実施。両日合わせて延べ48人が来場した。10日には、現校舎の設備を存続させるようにとの意見が相次ぎ、保護者の男性は「シンボルのサクラを移植するなど、できる限りの物を残してほしい」と要望。市は「実施設計段階で検討する」などと答えた。

 寄せられた意見は16日に開く市都市景観審議会に報告し、実施設計を今年度内に完成させる。2010年に着工し、12年4月には旧西小校舎から弥生小を移転させ共用開始となる予定。

update 2009/6/11 12:42
提供 - 函館新聞社


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