8月に日米学生会議 食糧、環境…英語で議論 函館など4都市

 日本とアメリカの大学生が両国関係や世界の将来を議論する「第61回日米学生会議」(国際教育振興会主催)が今夏、函館市をはじめ国内4都市で開かれる。函館では8月4日から8日まで函館大学などを会場に開催。分科会で食糧安全保障や環境問題などを英語で議論し、両国の将来を担う学生たちが国際貢献の在り方などを考える。

 同会議は戦前の1934(昭和9)年、悪化していた日米関係を憂慮した両国の学生有志が、両国の相互理解を進める目的で創設。戦後は日米関係の役割だけでなく世界の諸問題を議論している。歴史と由緒ある会議で、過去の参加者には39、40年に故宮沢喜一元首相、51年にアメリカのキッシンジャー元国務長官などがいる。

 今回のテーマは「日常から世界、日米から地球へ〜国際社会を見据えた対話と発信」。両国から各36人の学生が参加し、7月28―8月3日の東京を皮切りに、函館、長野、京都で約1カ月にわたり本会議を開催する。函館大学では8月5―7日に分科会を開く予定。

 函館で開催する意義について、同会議は「わが国初の開港都市で、諸外国との交流で生まれた独特の文化がある。ロシアと独自の交流をし、アイヌ民族から世界の民族問題を考えるなど、さまざまな社会問題を敷衍(ふえん)して論じることができる」と評価している。

 主催は、5月に函館で「外国人による日本語弁論大会」を開いた財団法人国際教育振興会で、両国の学生たちでつくる実行委員会が企画・運営を担当する。

 函館会場の一つとなる函館大学では「内容などを調整中で、地元の学生も参加、交流できるような場面もつくりたい」と話している。

update 2009/6/10 12:12
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです