修学旅行の新スタイル 札幌の中学生が浜で体験学習
修学旅行で函館を訪れた札幌市立もみじ台南中学校(開発好博校長)の3年生75人が4日、市内住吉町の磯浜で地域住民とともにバーベキューを体験し、津軽海峡を目前に捕れたてのイカなど函館の海産物を堪能した。開発校長は「生徒たちが地元の人と交流を深める意味は大きく、このような修学旅行は今後増えるのでは」と話す。函館のスタッフも、大人数での受け入れ体制や、学校の要望に合ったプログラム充実を考えるなど、新しい修学旅行のスタイル提案に意気込みを見せている。
同校では見学だけでなく、体験を含んだ深みのある修学旅行を検討。歴史があり和洋折衷の文化にあふれ、漁業の街である函館を楽しもうと、函館のオプショナルプラン予約センター・はことれ(小林功代表)を通じ、この体験学習を知った。旅行を担当したJR北海道旅行センター教育旅行支店の池田光孝主任によると、このような体験を入れる修学旅行は初めてという。
磯浜では「住吉浜の体験学習をすすめる会」の木村マサ子さんら7人が献立などを用意、生徒の指導に当たった。生徒は数人ごとのグループに分かれ、始めに自分たちが座るいす作りに挑戦。次に地元の漁師が捕ったイカ、ホッケなどを串に刺し、野菜などと一緒に味わった。生徒からは「海を目前にして食べるのは初めて」「ほかの学校の友だちに自慢できる」「函館の人たちはとても親切」「一緒に料理し仲間意識が深まった」との声が聞かれた。
開発校長は「歴史、文化、地元感といったフルコースを味わえる良い旅行になった」と喜ぶ。小林代表は「修学旅行の目標に合ったプランを作るのに函館はさまざまな要素がそろっている。今後も多彩な案を提供していきたい」と話す。木村さんは「秋には160人が訪れる計画もある。大人数でも受け入れ可能なスタッフを育成し、天候に左右されない場所も考えていきたい」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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