美和小内部が全焼…厚沢部

 【厚沢部】6日午前11時半ごろ、厚沢部町美和236の町立美和小学校(山崎憲一校長)から煙が出ているのを校務補の女性(54)が発見、山崎校長が119番通報した。木造1階建ての校舎内部約410平方メートルを全焼し、午後零時18分に鎮火した。休日のため出火時に校舎は無人で、児童らにけがはなかった。町教委によると週明け以降の授業再開はめどが立たず、7日に予定していた運動会も中止する方針という。

 江差署は、燃え方が激しい職員室周辺を中心に出火原因を捜査している。校舎は1950年建設。屋内体育館を含む床面積は594平方メートル。校舎内には3つの普通教室、職員室、音楽室などがある。児童数は11人で3つの複式学級がある。7日午前9時半から運動会の予定だった。6日午前10時半ごろには、山崎校長やPTA関係者が打ち合わせを行っていたが校舎内に異常はなかった。施錠後にいったん全員帰宅し、午後4時から運動会の準備を計画していたという。

 住民が心のよりどころとする校舎の焼失は、静かな田園風景が広がる美和地区に衝撃を広げた。周辺住民は「運動会前日の火災で子供たちのショックも大きい。歴史のある校舎は地域のシンボルだったのに残念だ」と肩を落とした。

 町教委は、同日午後3時から緊急の教育委員会議を開催。損傷が激しい現校舎は使用不能な状態にあり、校舎内の書類や備品整理にも相当の時間を要することが報告された。同日夜から教職員や保護者らを交えて、授業再開の時期や場所について協議を始めた。学校周辺にある公共施設などを仮校舎として利用する案も浮上している。朝倉勝春教育長は「児童に不便な思いをさせないことが最優先課題。早期の授業再開を目指したい」と話している。

update 2009/6/7 12:19
提供 - 函館新聞社


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