音や字幕で映画に夢中…七飯初 道ユニバーサル上映祭
【七飯】障害の有無にかかわらず、誰もが映画を楽しめる環境作りを目指す「北海道ユニバーサル上映映画祭」の初の七飯上映会が6日、町文化センター(本町6)で始まった。初日の1回目の上映には約130人が集まり、音声ガイドや日本語字幕付きの「旭山動物園物語 ペンギンが空をとぶ」(09年、マキノ雅彦監督)を鑑賞した。
ユニバーサル上映とは補聴援助システム、音楽や効果音を体の動きや絵で表現する「ミュージックサイン」などを付ける独自の上映方法。市民有志の実行委(島信一朗委員長)が主催する映画祭はことしで4回目を数え、本祭は9月4―6日に北斗市で開催する予定。今回、関連企画として初めて七飯での上映を計画した。
作品は廃園寸前の状態からあきらめず、動物の「行動展示」などを実現し全国から注目を集めるまでになった旭山動物園の実話を描く感動作。会場には親子連れや夫婦、車いす使用者などさまざまな人が訪れ、スクリーンに見入っていた。
北斗市の主婦(50)は「動物が生き生きして良かった」と話し、ろうあ者の水元幸昭さん(66)は「ミュージックサインは映画のイメージと結びつけられ効果的。映画の作りも面白いし、動物園に行ったことがあるので懐かしかった」と喜んでいた。
「シネマカフェ」と銘打った休憩所には函館芸術会議(HAM)の大平啓朗さんが同動物園で撮影した写真なども並び、来場者の目を引いていた。
7日は午後2時半から上映する。問い合わせは事務局TEL0138・31・0010。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。