ツチクジラ初水揚げ 捕獲10頭 30日まで
渡島、桧山管内の日本海を操業海域とするツチクジラ漁は5日、本年度の1頭目が捕獲され、函館市豊川町の豊川ふ頭に水揚げされた。捕獲したツチクジラは雌で体長8b、重さ7.5トンとやや小ぶり。処理場でブロック状に解体したクジラ肉は6日朝に市場で競りにかけられ、市内や近隣の鮮魚店などで販売される。
国際捕鯨委員会(IWC)の管理対象外となるツチクジラ漁は、農林水産省許可による商業捕鯨として函館では1999年度から捕獲枠8頭で始まり、2005年度から10頭の捕獲が認められた。
操業したのは和歌山県太地町漁協の小型捕鯨船正和丸(15.2トン)。本年度は5月25日に解禁されたが、天候不順のため、1日に初出漁した。
5日は午前3時50分に乙部港を出港し、同11時15分ごろ、江差・乙部沖約15キロの水域でツチクジラ1頭を捕らえた。同船は午後8時15分ごろ、函館港に入港。同ふ頭に接岸後、ツチクジラはクレーンでトレーラーに積まれ、市内の鯨体処理場に運び込まれた。
道南の操業は30日まで続き、10頭を捕獲した時点で終了する。
提供 - 函館新聞社
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