初夏告げるマイカ解禁 函館に初水揚げ
函館に初夏の訪れを告げる道南近海のマイカ(スルメイカ)漁が1日解禁され、松前沖での漁を終えたイカ釣り漁船が2日早朝、函館市入舟町の函館漁港などに初水揚げした。漁は来年1月まで続き、8月ごろには夏の風物詩「いさり火」が函館沖の夜を彩る。
市内のイカ釣り漁船は低速での省エネ運航のため、平年より早めの1日昼ごろ、松前沖に向けて出港。同日深夜には操業を終え、2日午前4時すぎに次々と帰港した。船内のいけすから網ですくい上げられたイカは「キュッ、キュッ」と“鳴き声”を上げ、勢いよく水や墨を吐いて跳ね回った。
初日は市漁協などに所属する計12隻から活イカの水揚げがあり、しけに見舞われた昨年の2倍以上に当たる計474キロが競りにかけられた。大きさは12センチ程度とやや小ぶりで、「まだ水温が13度前後と低く、例年より日本海沖からの北上が遅れている」(市場関係者)という。
1キロ当たり1700―1450円の高値で取引されたが、前年よりも550―300円下回った。市水産物地方卸売市場(豊川町)の初競りでは威勢の良い掛け声で仲買人に競り落とされ、その日のうちに市内の鮮魚店などに並んだ。
この日40―50キロ前後を水揚げした第五光洋丸(9・9トン)の山本光夫船長(62)は「昨年は水揚げ高こそまずまずだったが、とにかく油代に泣かされた。それだけに今年に懸ける期待は大きい」と話し、漁が本格化する7月以降の巻き返しを誓っていた。
提供 - 函館新聞社
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