北大練習船おしょろ丸 北洋「ベーリング海」へ洋上実習に出航
北大水産学部の練習船「おしょろ丸」(1396トン)が1日、ベーリング海方面への洋上実習に出航した。出航式が行われた函館港に多くの学生らが集まり、約2カ月にわたる実習へエールを送った。
同船は例年、ベーリング海周辺で海底の魚類やクジラの回遊を調査している。函館からは乗組員のほか、学生や研究員ら29人が乗船し、学生は海洋観測やサケ・マスの流し網など各種漁法を学ぶ。19日に米アラスカ州のダッチハーバーに寄港して以降、アラスカ大学の研究者らがそれぞれの調査目的に応じて乗船する。
同日午前、中央ふ頭で行われた出航式には学生や乗組員の家族らが見送りに駆けつけ、応援団の歌やパフォーマンスなどで華やかな雰囲気に包まれた。同大の桜井泰憲教授が「事故のないよう、成果の多い航海を期待します」と激励。学生代表の安達啓太さん(水産海洋科学科4年)は「海中の鉄分を測定し、研究に生かしたい。2カ月間の長期実習は初めてなのでどん欲に頑張りたい」と話していた。
出航時には甲板に出た学生らが陸に5色のテープを投げ、見送る側は「いってらっしゃい」と声を張り上げ、大きく手を振っていた。すべての調査を終えて函館に戻るのは7月31日の予定。
提供 - 函館新聞社
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