8月の国際科学祭 「環境」テーマにショーや実験で身近に

 函館の市民団体「五稜郭の藤の会」(山崎淳子代表)は31日、フジやツツジが見ごろを迎えた五稜郭公園で花見会を開いた。存続運動に携わった市民ら約30人が参加。小雨が白や薄紫の花房をしっとりとぬらしたフジ棚のトンネルで、甘く漂うほのかな香りを楽しんだ。

 科学を文化として根付かせる活動をしている「サイエンス・サポート函館」(代表・美馬のゆり公立はこだて未来大教授)が初めて実施する「はこだて国際科学祭」の概要が固まった。「環境」をテーマに、8月22日から同30日まで市内3エリアで、サイエンスショーや実験教室、講演、展示など19イベントを実施する。

 地域のネットワークを生かして科学文化を創造していこうと、市が提案した取り組みが独立行政法人・科学技術振興機構(東京)の事業に採択。昨年7月、未来大や北大などの学術研究機関と市などで同団体を発足させ、科学祭の準備を進めてきた。西部地区、五稜郭地区、湯の川地区をエリアに、多様な科学イベントを開催する。

 市地域交流まちづくりセンター(末広町)では22日から30日まで、ドイツ出身で米ニューヨーク在住のアーティスト、インゴ・ギュンターさんの作品展を開く。地球儀をモチーフにした作品が著名で、環境をテーマに「生態系への圧力」などのメッセージを伝える地球儀68個を展示し、アートを演出する。

 世界で活躍する英国出身の化学芸人、ドクター・バンヘッドさんが初来日。30日に市民会館(湯川町)大ホールでサイエンスショーを開き、薬品やガスなどを使った化学実験を披露する。

 29日午後6時半からは金森ホール(末広町)で、サイエンスライブ「宇宙をうたう」が開かれる。天文学者で前国立天文台長の海部宣男さんの講演や、歌手のあがた森魚さんとの対談、コンサートなどで科学と音楽がコラボレーション(協働)する内容。

 市文化・スポーツ振興財団が実施してきた「青少年のための科学の祭典」も30日に市民会館で開き、30ブースで実験やショーを披露する。

 美馬代表と木村健一ディレクター(未来大教授)は「科学に縁遠い人たちへ私たちから接近し、科学を生活文化の一部に感じてもらいたい。科学館を舞台にした祭典や博覧会などと違い、地域で毎年開いていく総合的な科学イベント」とPRしている。

 問い合わせはサイエンス・サポート函館コーディネーターの金森晶作さん(未来大特別研究員)TEL0138・34・6527。

update 2009/6/2 09:36
提供 - 函館新聞社


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