道南写真館協会が日本写真文化協会の功労賞 「供養祭」高く評価

道南写真館協会(吉岡直道会長、会員18人)がこのほど、日本写真文化協会(東京)の本年度文化功労賞を受賞することが決まった。一般市民が不要になった写真を供養するため、同協会が実施している「写真供養祭」などの取り組みが高く評価されての受賞。吉岡会長(62)は「お客さんに恩返ししようとやってきたことが認められ、うれしい」と話している。

 同協会は、函館に道内で初めての写真館が開設されて100周年を記念し、1964年に建立された北海道写真発祥の地碑(函館市豊川町16)の前で、地碑建立直後の時期から碑前祭を行っている。写真供養祭は「不要になった写真を処分したいが、なかなか捨てることができずにいる」という客からの要望に応え、10数年前から碑前祭と一緒に行っている。

 過去にはトラック1台分の写真が集まった年もあるなど、市民の間でも定着。吉岡会長は集まってくる写真について「主に離婚や家族・友人の死去など、忘れたい思い出が詰まった写真が多いようだ」と話す。

 日本写真文化協会によると、今回の文化功労賞受賞は「写真館の存在価値を社会に啓蒙し、供養祭など地域に話題提供を行った」ことが評価された。

 授賞式は24日午後1時半から、東京都内のホテルで開かれる。吉岡会長は写真を撮影する側の立場として「喜んで撮影したはずの写真を燃やすことは切ない面がある」と複雑な一面をのぞかせながらも「喜んでくれるお客さんがいる限りは、供養祭を続けていきたい」と話している。

update 2009/6/2 09:35
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです