丸井今井 7月末にも新会社設立へ 函館店の受け皿に

 経営再建を進める丸井今井(札幌市)の畑中幸一社長らが29日、函館市役所や函館商工会議所などを訪れ、事業譲渡する函館店(函館市本町)について、三越伊勢丹ホールディングス(HD)が早ければ7月下旬にも受け皿となる新会社を設立して運営する方針を報告した。

 この日は畑中社長や菊地敏郎執行役員経営政策部長、金輪浩之函館店店長の3人が、市役所や函館商工会議所、函館公共職業安定所などを訪問。7月下旬から8月上旬をめどに三越伊勢丹が完全子会社の受け皿会社「函館丸井今井」(仮称)を設立し、営業権などを譲り受けるという。

 市経済部によると、市役所で会談した西尾正範市長は「函館店の従業員はできるだけ多く函館に残してほしい」と地域の雇用確保を強調。今月から運行を開始した無料の「買い物バス」などにも触れ、今後も支援を続ける姿勢を示した。西尾市長は来月5日、東京の三越伊勢丹HDに赴き、雇用維持などを要請する。

 丸井今井は今後、全従業員をいったん解雇した後、三越伊勢丹が事業継承する札幌と函館の受け皿会社2社で必要な人員を再雇用する方針。函館店の従業員は現在、パートを含め約210人で、新会社では170―180人の再雇用を予定している。

update 2009/5/30 12:39
提供 - 函館新聞社


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