優秀賞に佐藤さんら10人 はこだて観光俳句の入賞作品発表

 函館国際観光コンベンション協会は、2008年度に観光名所などで募集した「はこだて観光俳句」の入賞作品を発表した。優秀賞に函館市北美原3の家事手伝い佐藤彩さん(20)の「函館の夜景に見えた砂時計」など10句が選ばれた。

 同協会は函館の観光振興を目的に02年度から「函館の四季」をテーマに観光俳句を募っている。五稜郭タワーや函館山山頂展望台など市内7カ所に応募箱を設置し、今回は道内から沖縄までの1075人から計1392句が寄せられ、優秀賞のほか、入選30句を選んだ。

 本年度は箱館奉行所復元工事への関心が高いためか、五稜郭を題材にした作品が目立ったほか、夜景にちなんだ句も多かった。佐藤さんは道南では唯一優秀賞に選ばれ「昔から函館山からの夜景のくびれた部分が砂時計のようだと思っていた。応募したことも忘れていたのでうれしい」と喜びを語った。

 入選作品には「ゆの川のろてんぶろからなつのそら」、「いかつりにいったらいかがすみはいた」といった子どもたちの思い出をつづった句も目立ち、審査に当たった函館俳句協会の杉野一博会長は「子どもの素直で自由な表現が面白かった」と評している。

 入賞者には函館の特産品が贈られ、本年度の作品も市内の観光施設など7カ所で来年3月まで募集している。

 佐藤さん以外の優秀賞は次の通り。(年齢は応募当時、敬称略)

 ▽片蔭をペリーの後に歩くかな=埼玉県、植村弓子(41)▽雪の坂一二の三で振り返る=千葉県、北野友梨(14)▽五りょうかく桜の花で星えがく=札幌市、笹浪あかり(13)▽思い出と光の雪が降りる街=東京都、粟野武幸(18)▽五月雨や人力車夫の声優し=札幌市、安孫子司(48)▽リラ冷えに路面電車の明かりつく=兵庫県、石田順子(64)▽五稜郭昔もここで春を待つ=札幌市、山本はなこ(16)▽夜景見したかぶり朧濃くしたる=青森県、小野寿子(74)▽バラこぼる修道院に妻を撮る=長崎県、辻尾修(60)

update 2009/5/30 12:38
提供 - 函館新聞社


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