小大連携協定調印へ 未来大と函館、北斗、七飯 6月1日に
公立はこだて未来大学(函館市亀田中野町)と函館と北斗、七飯の2市1町の教育委員会は、小大連携の協定を結ぶことを決めた。得意分野で地域貢献することが目的で、主に同大専門の理数系の分野で、大学からの出張授業や児童育成の情報交換、教職員交流などがスムーズに行えるようになる。6月1日に同大で調印式を行う。
同大によると、教員のつながりなどから、これまでにも散発的に大学から小学校への出張授業を複数回行ってきた。教員個人の活動だったため、大学側と受け手側相互で活動の位置づけが難しいなどの難点があり、学生が参加した場合などは移動にも神経を使ったという。
協定担当を務める同大複雑系科学科の上野嘉夫教授は、これまでに6回の出張授業などを行い、難しさを痛感してきた。「業務として認められればこれまでよりも活動しやすくなり、相互にプラスになるだろう」と話す。
大学にとって協定締結は、設置者の函館圏公立大学広域連合を構成する3自治体への地域貢献が最大の目的だ。参加する学生にとっては、3年時に取り組むプロジェクト学習の場として活用でき、小学校にとっては大学の知恵を利用できる可能性が広がる。函館市教育委員会は「子どもの興味関心を喚起することが学力向上につながることを期待する。未来大が持つノウハウで、理数分野の地域の教育力も上がるのではないか」と歓迎する。
連携事業の内容はさまざまな可能性を想定し、協定書では細かな規定はしない。上野教授は「これまで個人ベースだった点的活動が、線やネットになるのをサポートするような仕掛け」と位置付けており、活用方法に期待される。
提供 - 函館新聞社
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