道縦貫道、八雲―落部が今秋開通
北海道縦貫自動車道の八雲―落部間(16キロ)が、予定よりも1年早く、今秋に開通する見通しとなった。東日本高速道路函館工事事務所は、引き続き落部―大沼間(30キロ)の2012年度開通を目指す。道南圏と道央圏を結ぶ高速道路で、15年度予定の北海道新幹線の開業効果を高める路線の整備が進む。
25日に函館市内のホテルで開かれた道縦貫自動車道建設促進道南地方期成会(会長・西尾正範函館市長)の本年度総会で、同工事事務所の石原基嗣所長が「八雲―落部間は来年11月までの開業を約束していたが、いろいろ協力をいただき、今年の秋をめどに開通させるよう工事を進めている」と述べた。
道縦貫道は、2001年11月に長万部―国縫間(11・1キロ)が開通。06年11月には国縫―八雲間(22キロ)まで延び、3年ほどかけて落部まで南下する。八雲―落部間は用地買収が進んだことなどから、供用開始が早まるという。
新直轄方式(税方式)で整備する、残る大沼―七飯間(10キロ)についても、函館開発建設部が早期整備を目指している。期成会総会で木村邦久部長は「この冬も大沼トンネルで交通事故があり、一時通行止めとなった。しっかりした規格の道路がもう1本必要。長大なトンネル工事をいかに安く、環境に優しく掘れるかが課題」と述べた。大沼や小沼の西側の山間部に10キロのルートを計画し、うち7キロはトンネルの予定。
同期成会では本年度事業として、八雲―落部間の開通祝賀式を秋に開催することを決めた。同期成会と八雲町で実行委員会をつくり、今後、具体的な内容を決める。
この日は高規格幹線道路函館・江差自動車道早期建設促進期成会(会長・同)の本年度総会も開かれ、道縦貫道や新外環状道路と同様に新幹線の開業効果を高める函館・江差道の早期整備を進めることを決めた。
提供 - 函館新聞社
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