大船南部神楽保存会に助成金 明治安田文化財団 「継承に役立てて」
明治安田クオリティオブライフ文化財団(東京、大島雄次理事長)の本年度の「地域の伝統文化保存維持費用助成制度」の対象先に、函館市大船町の大船南部神楽保存会(高谷昇会長)が選ばれ、助成金40万円の目録が贈られた。
同財団は1991年度から、地域の伝統文化の継承や発展を支援するため助成事業を展開している。本年度は41都道府県から144件の応募があり、42件が選ばれた。道南では2000年度の掛澗奴保存会(当時砂原町)に続き6件目。
大船南部神楽は大正初期に旧熊泊村(現函館市)の若者たちが当時、交流のあった青森県南部地方から取り入れた舞楽。戦後は一時途絶えていたが、90年に地元の有志らで保存会が発足し、現在は函館南かやべひろめ舟祭りなど、年5回程度披露されている。
明治安田生命函館支社(同市若松町)で行われた贈呈式で、横田雅俊同支社長が「継承している文化財の内容が豊かで、長期にわたる保存活動が評価された。地域活性化や後継者の育成に役立ててもらえれば」と話し、高谷会長に目録を手渡した。
高谷会長は「戦後30年眠っていたまちの伝統文化を掘り起こし、何とかして後生に伝えたかった。当時から変わらぬ衣装が傷んできたので今回の助成を有効に活用し、今後も一生懸命やっていきたい」と話した。助成金は衣装の新調費に充てられるという。
提供 - 函館新聞社
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