函大ハンドボール部が春季リーグ制覇…道内公式戦224連勝に

 函大ハンドボール部(松喜美夫監督)はこのほど、札幌で開かれた2009年度道学生ハンドボール春季リーグ兼東日本インカレ予選(道学生ハンドボール連盟主催)で5戦全勝し、26年連続29回目の優勝を飾った。これで道内公式戦連勝記録を224に伸ばした。松監督は「選手は意地を見せ、よく頑張ってくれた」とチーム一丸でつかんだ栄光を喜んだ。

 3月に市内で創部30周年記念祝賀会を開き、さらなる飛躍を誓った。しかし、今大会前の松監督は「やられるかもしれない」と語っていた。道内の最大ライバル道都大(札幌)が絶好調だったためだが、この言葉には裏がある。

 予想通り、4戦全勝同士で道都大との最終戦を迎えた。昨年から2、3点差と辛勝を続けており、試合前、松監督は選手は「負けてもいいよ」と話したという。「さらに上に行くには、負けという悔しさを味わうことも大切」

 川名貴宏主将(4年)は、「道都大戦に対し、プレッシャーはあったが、松監督の言葉に20人の選手は『負けたくない』と気持ちが一つになった」と話す。守備が自慢のチームは組織力が高まり、道都大の攻撃の核であるセンターと左45度の2選手を分離させ、相手自慢の攻め手をふさいだ。

 川名主将は前半終了前に右足を負傷し、後半開始の数分間はコートに立てなかった。その間チームは1点差のリードまで迫られたが、復帰後すぐにシュートを決め、チームを救った。「早く戻り、点を取りたかった」と笑顔。この試合で11得点するなどし、大会MVPに選ばれた。

 後半20分をすぎれば安定した試合展開へ。結果、35―32と3点差ではあるが、「王者」の壁を破ることは許さなかった。

 松監督は厳しい指導に耐える選手を高く評価する。「先輩が長年築いた伝統が後輩選手の意地をはぐくむ。負けたくないという気持ちで戦い続け、後輩たちにもつなげてほしい」と話す。次は8月に札幌で開かれる東日本インカレ。川名主将は「今回の優勝で精神面は充実しており、攻撃面の課題を修正し16強入りしたい」。と力を込めた。

update 2009/5/24 11:23
提供 - 函館新聞社


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