チャイルドラインはこだて…「受け手」養成講座スタート
子どもの悩み相談の専用電話を常設している「チャイルドラインはこだて」(小林恵美子代表)は16日夜、サン・リフレ函館(函館市大森町)で電話の「受け手」を養成する本年度1回目の公開講座を開いた。小林代表が講師となり、これまでの活動で浮かび上がった子どもたちの深層心理を代弁した。
講座はこの日から9月19日まで計13回あり、受け手ボランティアになるには、このうち9回以上の出席が必要。7回目までの講義で医師や教育関係者らから子どもを取り巻く現状を学んだ後、臨床心理士を交えて電話応対の疑似体験などに進んでいく。
小林代表は「主体としての子ども観」をテーマに講演。子どもたちの声を“意見表明権”として受け止め、大人の価値観や先入観で判断しないことを強調。「基本は子どもの力を信じること。話すことで解決の糸口を自分で見つけ出してもらうよう、聞くことに徹して」と語った。
これまでに20分間の無言の後に話し始めたり、家庭環境が複雑な友達に家族旅行が楽しかったことを話せなかったりした相談の実例も挙げ、「電話してくる子どもの数だけ悩みはある。子どもの声に耳を傾ける大人が増え、チャイルドラインが必要ない世の中になれば」と説いた。
次回講座は30日午後6時から、サン・リフレ函館で社会評論家の芹沢俊介さんを講師に招き、子どもたちの心の闇について探る。参加費は800円(学生600円)。問い合わせは小林代表TEL0138・40・0084。
提供 - 函館新聞社
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