08年函館市調度課発注、公共工事2年連続50億円
函館市財務部は、2008年度の調度課発注分の公共工事実績をまとめた。発注件数は419件、金額は50億1738万円。金額は前年度(50億452万円)とほぼ同じ、件数は14件増だった。ただ、06年度実績と比較すると、発注金額は30億円の減少で、業者にとって厳しい時代が続く。受注金額1位は07年度と同じタクマ北海道支店(札幌)の1億7500万円だった。
受注金額上位5社までが1億円以上。同課によると、1位のタクマ北海道支店は日乃出清掃工場の定期修繕を請け負った。以下、地元企業が続き、2位の間建設は日吉3丁目団地の建築工事、3位の徳建設は東消防署的場支署の建築工事、4位の折谷組は榎本橋の架け替え工事、5位の三光工業は函館公園内公園センターの建築工事を受注した。6位のNIPPOコーポレーション渡島統括事業所(本社東京)から10位の斉藤工務店までの5社は、いずれも道路関係の工事で市道や都市計画道路の舗装などを請け負った。
工事1件あたりの平均受注額は1197万円で、前年度より39万円減少した。発注件数と金額には、市が昨年度末に緊急経済対策で実施した前倒し発注分の工事も含まれている。
主要6工種の件数と金額は、土木が45件9億3400万円、建築が32件8億8200万円、舗装が55件12億9200万円、電気が19件2億3000万円、管が25件3億300万円、造園が12件1億2400万円で、総計188件37億6700万円。
主要6工種の金額も年々減少し、04年度84億5100万円、05年度73億1300万円、06年度68億4800万円、07年度40億1100万円で、08年度は40億円を割り込んだ。市内のある建設業者は「公共工事の削減が続き、建築工事はほとんどない状態。業界は非常に厳しい」と語る。
このほか、08年度の水道局発注工事は230件25億6494万円、交通局は19件1億8188万円、病院局は1件1154万円。函館市の全部局の発注総額は77億7500万円で、前年度より13億5500万円下回った。水道局の工事が前年度より約14億3500万円減少したことが大きい。
提供 - 函館新聞社
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