エコポイント 期待と戸惑いの船出…量販店「特需でばん回」、消費者「分かりにくい」

省エネ家電への買い換えを促進する政府の「エコポイント」制度が15日、スタートした。消費不況で販売が伸び悩む函館市内の家電量販店では、エコポイント効果による「特需」を追い風にしようと、期待感が高まっている。一方、ポイントの使い道など詳細が未確定のままの船出となり、消費者からは戸惑いの声も聞かれた。

 来年3月末までに省エネ基準を満たしたエアコン、冷蔵庫、地上デジタル対応テレビを購入すると、国からポイントがもらえ、省エネ製品や商品券などと交換できる仕組み。エコポイントの商品交換は8月に始まる見通し。交換には購入した店や日付などを記載した保証書、領収書などが必要となる。

 ベスト電器のNew函館店(昭和1)では14日夜から、店員が対象商品を知らせる案内をテレビや冷蔵庫に取り付ける作業に追われた。対象商品には自社のポイントを割り増しするサービスも開始。佐藤公泰店長は「大型連休は適用待ちの下見だけに来る人も多かった。エコポイントを好機に売り上げをばん回したい」と力を込める。

 「ヤマダ電機テックランドNew函館本店」(美原2)は、初日は平日とあって静かな滑り出し。これまでに独自のポイントを上乗せして販売促進を続けてきたが、「直前には買い控えも見られた。店頭に客足が戻り、対象品以外の商品の売り上げにも波及すれば」(吉田健二店長)と期待を寄せ、本格的な商戦開始を今週末からとみている。

 一方、薄型テレビを品定めしていた市内の男性(65)は「まだ決まっていないことが多すぎてよく分からない。ポイントより価格の方が重要で、他店のサービスや割引も見極めたい」と話し、別の夫婦も「売り場で初めて知った。今買えばお得な気はするが、ポイントをどう利用していいか心配」と困惑気味だった。

update 2009/5/16 12:07
提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです