「議会改革 大きな課題」…函館市議会 吉田新議長ら会見
函館市議会の議長に就任した吉田崇仁氏(新生クラブ)と副議長の能川邦夫氏(民主・市民ネット)が15日、函館市役所内で記者会見した。吉田議長は「議会改革が大きな課題。函館の活性化のためには、これまで通り行政のチェック機関としての役割を果たしながら、互いに協力できる部分では手を差し伸べるスタンスも必要」と語った。
吉田議長は、今後取り組む大きな3つの柱として「議会改革の推進」「函館国際水産・海洋都市構想の推進」「人材の育成」を挙げた。このうち、議会改革については「すでに2年前から取り組んでいて、いくつか成果を挙げているが、まだ市民の期待に十分応えられているとは言えない。厳しい経済状況の中、議会と行政は車の両輪となって市民の声を反映しなければならない」と強調した。
能川副議長も「議会の中で生産性のある意見交換をするためには、行政側が事前に必要な情報を提供することも考えるべきではないか。行政側の趣旨が正しく伝わらないまま議会に入り、スムーズに議論が進まないことが見受けられる」と指摘した。
また、旧4町村地域の議会出身者(戸井町)として初めて議長に就任した吉田氏は、「合併によって、(旧4町村地域の)住民サービスが低下したとの声が聞かれる。函館全体の活性化を考えるためにも、豊かな自然と天然資源に恵まれた同地域を行政がしっかり支えていくことが不可欠」と話した。
このほか吉田議長は、函館国際水産・海洋都市構想の推進によって地域経済の活性化を目指すことや、地方自治体を取り巻く環境の大きな変化に対応するために多様な人材を育てることなどを課題として掲げた。能川副議長は「吉田議長とともに、市民の意見を反映できる、市民に見える議会を目指したい」と述べた。
提供 - 函館新聞社
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