宣教師レニー氏しのぶ…函館で祈念祭
明治から昭和にかけ、函館で英語教育などに力を注いだカナダ人宣教師ウィリアム・レニー氏(1866―1951年)をしのぶ、第38回の祈念祭が15日、函館市時任町のレニー氏の顕彰碑前で開かれた。日本基督教会函館相生教会牧師の久野牧さんが聖書を読み、参加したレニー氏の教え子ら約20人が賛美歌を歌い、思いをはせた。
レニー氏は1906(明治39)年に来函し、現在の函館中部、函館商業高校などで英語教師を務める傍ら、キリスト教伝道に務めた。函館を愛し、自分の力、持てる物をすべてを与え、祈りの生涯を貫き通し、市民から愛された。41(昭和16)年に函館を去り、51年5月15日、カナダで84歳の生涯を閉じた。
記念祭は教え子ら有志が命日に開いている。参加者は花や歌をささげ、レニー氏の姿勢や人柄を思い巡らせた。久野牧師は「レニー氏が見つめ、愛していたものを、私たちも同じよう愛することが大切」と話していた。
update 2009/5/16 12:06
提供 - 函館新聞社
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