函館市議会議長に吉田氏、副議長は能川氏
函館市議会臨時会は14日、正副議長選挙を行い、議長に吉田崇仁氏(新生クラブ)、副議長に能川邦夫氏(民主・市民ネット)を選出した。議員10人を擁する最大会派同士で後期議長ポストを争ったが、最終的に保守系会派の新生から出すことで折り合いがつき、旧戸井町議出身の吉田氏に。民主の議長候補だった能川氏が副議長となった。保守系会派の議長は1995年5月に民主に奪われて以来、14年ぶり。
投票になった場合、共産党(4人)は中立の立場から団長の高橋佳大氏を記名する方針だった。共産を除いた票は33で、17票を獲得した方が議長ポストを握るため、両会派は他会派や無所属議員の支持獲得に動いた。結果として民主が議長を辞退し、慣例通り信任投票の形となった。民主が票確保に厳しさを感じたためで、保守系会派分裂による民主の議長ポスト獲得は14年間で止まった。
議長選は午後1時半から実施。本会議出席の37人で行い、吉田氏は有効33票のうち32票を獲得、無効票が4だった。副議長選で能川氏は有効37票のうち36票を取った。
吉田氏は61歳。東京都立小岩高校卒。旧戸井町議を6期務め、町議会議長から合併後は市議会といグループ代表。2007年の市議選で戸井選挙区(定数1)から当選し、町議を含め連続7期目。同年5月から新生クラブ会長。「市政の発展と市民福祉の推進に誠心誠意尽くしたい」とあいさつした。
能川氏は65歳。函館西高卒。電電公社(現NTT東日本)を経て1995年に初当選し、連続4期目。民生常任委員長、議会運営委員長などを歴任した。「議長を支え、市民の付託に応える議会運営に努めたい」と述べた。
議会選出の監査委員には北原善通氏(市民クラブ)と小谷野千代子氏(公明党)の選任に同意した。市の追加議案で、有効投票35票のうち、北原氏は「可」34、「否(白票)」1、小谷野氏は「可」35だった。
3常任委員会の正副委員長も互選。総務は委員長が浜野幸子氏(新生クラブ)、副委員長が松宮健治氏(公明党)、経済建設は委員長が佐々木信夫氏(市民クラブ)、副委員長が紺谷克孝氏(共産党)、民生は委員長が斉藤佐知子氏(民主・市民ネット)、副委員長が金沢浩幸氏(新生クラブ)。
このほか、函館湾流域下水道事務組合議員、函館圏公立大学広域連合議会議員、議会推薦の農業委員を決めた。法改正に伴い市長が専決で市税条例の一部を改正したことを報告し、承認。午後9時27分に閉会した。
提供 - 函館新聞社
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