沼崎弥太郎さん死去
函館商工会議所副会頭、函館国際観光コンベンション協会会長で、函館の産業振興に貢献したシステム開発のエスイーシー社長の沼崎弥太郎(ぬまざき・やたろう)さんが12日午後7時20分、急性肺炎のため、函館市内の病院で死去した。79歳。自宅は函館市松陰町6の18。葬儀などの日程は未定。
1929年函館市生まれ。50年に北大水産学部を卒業し、69年10月に南北海道電子計算センターを設立。76年に本社を現在の函館市末広町22に移転し、92年に社名をエスイーシーに改称した。近年は地域医療連携システムなどが高い評価を受け、昨年、総務省の「u―Japan大賞」を受賞している。
79年には同会議所の常議員に就き、91年10月から現職。副会頭として観光サービス部会や理財部会を担当し、水産海洋都市構想の推進にも尽力。4月上旬には「函館国際水産・海洋都市推進機構」の代表理事に就任したばかりだった。2002年に函館市功労者表彰、03年に勲五等双光旭日章を受けた。
函館商工会議所の高野洋蔵会頭は「函館の経済界や地域の振興発展のため、長い間ご尽力いただいた。こんなに早くお亡くなりになり、極めて残念でならない」とコメント。西尾正範函館市長も「函館市政や観光、経済界にとって極めて大きな存在だった。若いころから公私にわたりお世話になり、大事な人を亡くした」と語った。
函館国際観光コンベンション協会の会長職も93年5月から8期16年間務めていて、同協会の吉田明彦専務理事は「現在の函館観光の発展は会長の熱意や活動のたまもの。入り込み数が減少傾向にある中、海外客の誘致にも積極的で、偉大な人を失ったショックは言葉に表せないほど大きい」と肩を落とした。
提供 - 函館新聞社
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