小沢・民主代表の辞任表明、道南各政党は比較的冷静な反応
小沢代表の辞任表明は11日、道南の政党関係者にも驚きを与えたが、比較的冷静に受け止められた。民主党の支持率回復や解散時期は不透明だが、各党は代表辞任を攻勢の機にしている。
次期衆院選道8区に出馬する民主党現職の逢坂誠二氏は「非常にクレバー(賢明)な判断。目的は政権交代ということを前向き、明確に語り、党内で続投、辞任を求める双方で理解される決断となった。解散時期や政治日程など、与党の判断に揺らぎを生じさせる」と評価した。代表辞任後の党内の結束については「挙党一致の意識が強まる。選挙にもプラスに働くと思う」と前向きにとらえる。
自民党の8区公認候補、福島啓史郎氏は「小沢代表は13日の党首討論から逃げる形となった。公党の党首であるから説明する責任があり、それを放棄した」と批判。代表辞任で民主の支持率が回復することも想定されるが、福島氏は「そのことはあまり考えていない。党首が誰になっても淡々とやっていくだけで、民主党代議士を送り続けている8区を変える気持ちは変わらない」と語った。
自民党と連立政権を組む公明党は「民主党内からの反発や厳しい世論もあり、いずれは辞任すると思っていたので驚きはそれほどない」(茂木修道南総支部幹事長)と冷静。今後については「与党にとっては反転攻勢のチャンスであり、地域が一丸となって奮起しなければならない」と引き締めた。
比例候補の必勝を期す共産党は「自民党政治に明確な対立軸を持てない民主党の弱さが表れた。今の二大政党に閉じ込め切れない政治状況があり、われわれの出番である」(高橋佳大函館地区委員会委員長)と攻勢をかける。
提供 - 函館新聞社
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