女だけの相撲大会 名勝負に観衆沸く

 【福島】千代の山と千代の富士の両横綱の古里、福島町の福島大神宮(常磐井武典宮司)境内土俵で10日、「第19回北海道女だけの相撲大会」(福島町観光協会主催)が開かれ、盛り上がった。本格的な土俵で年に一度開催される“横綱の里場所”に全国から64人が出場。押しの強さで勝ち上がった「田辺山」こと北広島市の介護士、田辺千乃(かずの)さん(39)が2年ぶり5度目の優勝を飾った。

 毎年「母の日」に行われ、米国や豪州など海外出身の外国語指導助手(ALT)ら4人も参加し、国際色豊かな大会となった。近郊から大勢が来場し、「満員御礼」となった。

 開会式で常磐井宮司が神事を済ませ、安全を祈願。女相撲の発案者で、昨年、大会後に急逝した先代宮司の常磐井武宮氏の功績をたたえ、全員で黙とうした。

 初戦の成績で2ブロックに分け、トーナメントで対戦した。力士は短パンでこしらえた特製の「まわし」を締めて登場。「やさしく出してね海」「ゆっくり出してね山」「おばば山」などユニークなしこ名で真剣勝負を繰り広げた。

 昨年の覇者「おでぶ山」こと札幌市の会社員山本静香さん(33)が3回戦で退くなど番狂わせが相次いだ。大技のたびに大歓声に包まれ、「ごめんね。痛かったでしょ」と対戦相手をいたわるほほえましい姿にも大きな拍手が起きた。また、一回戦の敗者同士によるブロックは伊達市のパート森友美さん(41)が優勝した。

 松前町から母親と一緒に観戦した松城小3年生の須田真優さん(8)、心ちゃん(3)姉妹は「みんな強くてびっくりした。家に帰ったらお姉ちゃんと相撲で遊ぶ」と満足の様子。上位に賞金やスルメなどの特産物、6畳の高級じゅうたんが贈られ、「豪華景品は母親や家族にプレゼント。また来年、福島で会いましょう」と心優しい“女力士”たちは再会を誓っていた。

update 2009/5/11 09:26
提供 - 函館新聞社


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