無料買い物バス運行スタート

 地元の百貨店や周辺商店街での消費拡大を促そうと、函館市と函館商工会議所などが実施する無料の買い物バスと市電の運行が10日、始まった。初日はJR函館駅前・大門地区への便を運行したが、バスの利用客は行きと帰り合わせて延べ138人と低調な滑り出しとなった。

 バスは7路線10往復あり、第1・3土曜が本町・五稜郭・梁川地区、第2・4日曜が駅前・大門地区への買い物客を送迎する。市電は第1・3土曜が五稜郭公園前か中央病院前、第2・4日曜が松風町か函館駅前で乗り降りした場合に無料となる。運行期間は来年1月までの予定。

 バスの起点は函館市内が石川町第一公園、赤川、日吉営業所前、南茅部支所前、椴法華支所前の5カ所で、北斗市が富川会館前、七飯町が七飯役場前の各1カ所。市電はバスの運行日に合わせ、本町・五稜郭地区が10往復、駅前・大門地区が12往復する。

 この日は七飯役場前から出発した路線が計22人と最も多く、各地を午前中に出発した行きの便には計92人が乗車。一方、帰りの便は計46人と半減した。行き帰りとも乗客ゼロの路線もあり、市経済部は「想定よりも少ない利用で、市民への周知不足が露呈した」と今後の課題を挙げた。

 南茅部地区から乗車した女性(72)は「通常なら片道1000円以上掛かるので助かる。帰りの時間まで余裕もあって便利」と満足げ。別の女性(76)は「バス停に書いてあるのを見て初めて知った。まだ路線や時間を知らない人も多いのでは」と漏らした。

 無料バスの運行に合わせ、駅前・大門地区の函館都心商店街振興組合は加盟店約60店で5―10%の割引や粗品のプレゼントなどのイベントを実施。同地区の商店主は「人が集まってこそ消費が生まれる。百貨店とも競争しながら共栄していきたい」と話していた。

update 2009/5/11 09:26
提供 - 函館新聞社


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