資源売却収入 減少…09年度函館市

 資源ごみを売却して得た2008年度の函館市の再生利用品売却収入は、前年度比7・9%減の1億6338万円となった。売却数量はほぼ横ばいだったが、下半期に世界的不況の影響を受け、買い取り単価が大きく下がり、全体の金額を抑える格好に。市環境部は「このままの単価でいくと09年度は08年度の半分以下もあり得る」として危機感を強めている。

 08年度の売却数量は前年度比3・7%減の4136トン。環境部本体と恵山地区、南茅部地区全体の数量、金額ともに、現在の品目ごとに把握している06年度以降最低となった。

 中でも「金属くず」の単価の変動が大きかった。環境部分の売却単価は、世界的な高需要を背景に上昇した4―6月は1トン当たり1万5750円、7―11月は同2万1000円で売却できた。しかし秋以降は世界不況の影響で需要が下がり、12―3月は同1050円に暴落。09年度に入っても状況は変わらず、4―6月の単価も同1050円のままだ。恵山、南茅部地区でも状況は同じで、昨年秋以降の売却単価は、それまでの2%程度になっている。

 値崩れは「アルミ缶」や「スチール缶」「ペットボトル」など資源全体に及んだ。環境部分の売却単価は、アルミ缶は10―11月が1トン当たり13万1250円だったのに対し、12―3月は同6万8250円に。スチール缶は10―11月の同2万7300円が、12―3月は同5250円に。ペットボトルは事業排出、家庭排出ともに、11月途中からそれまでの半値以下に下げられた。

 一方「廃自転車」は06、07年度ともに通年で1トン当たり210円だったのに対し、08年度は7―11月のみ1050円で売却。年間では138トンが7万7241円となった。自転車の状態により売却単価が決められることから、状態が良かった7―11月に単価が上昇した。

 このほか、破砕ガラスは数量、金額ともに前年度比微減の900トン、4万7266円。発泡スチロールは単価が上昇したものの、数量(1・4トン)の減少が金額(1万1592円)にも響いた。

 単価安について環境部リサイクル推進課の佐藤和彦課長は、「少しずつ改善すると言われているが、まだ先は見えない」と話し、今後の状況を見守る考えだ。

update 2009/5/10 00:30
提供 - 函館新聞社


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