来月 函館でDPI全国集会…ノーマライゼーション実現の契機に
障害者も健常者も平等で自由に暮らせる社会を目指し、現状と課題について話し合う「第25回DPI(障害者インターナショナル)日本会議全国集会in函館」(NPO法人DPI日本会議など主催)が6月13、14の両日、函館市総合福祉センター(若松町33)で開かれる。全国から約400人が訪れ、総会や記念講演、パネルディスカッション、分科会が行われる。道南の障害者らで構成される函館実行委員会は「函館の街にノーマライゼーションが実現される大きな契機にしたい」と準備を進めている。
DPIは障害の種別を越えた当事者でつくる国際的なNGO(非政府組織)として障害者本人が声を上げ、自身を取り巻く問題の解決に向けて活動を進めている。日本会議は世界に約120ある中の1つで1986年に発足した。
函館実行委員会は島信一郎さん(インクルーシブ友の会代表)、山本修さん(社会福祉法人道南福祉ねっと当事者代表)、能登正勝さん(NPO法人全国精神障がい者地域生活支援センター理事長)、横川由紀さん(自立の風かんばす代表)の4人が共同代表を務める。「まもろう!すべての人の命と尊厳!!」をテーマに、障害者が声を一つにし、函館から自分らしく生きることができる社会の実現を訴える。
13日に総会と前夜祭を行い、14日は午前9時15分に開会し、高次脳機能障害を抱える奥井直実さんらの男性音楽ユニット「りぼん」の歌と演奏を、音楽を動作や絵などで表現する「ミュージックサイン」で伝える。午前9時50分から北大教授の宮本太郎さんによる記念講演「排除しない社会へのビジョン〜生活保障の再構築〜」、パネルディスカッション「障害者の視点から見た社会保障は〜すべての障害者が権利として地域で暮らせる社会に」が行われる。
午後1時半から同4時半までの分科会では「地域生活支援」「交通・まちづくり」「権利擁護」「教育」「雇用・労働」の5つのテーマと、特別分科会として「障害のこと、女性であること」「呼吸器と患者の権利」の2テーマ、特別企画では「ユニバーサルデザイン映画祭」をテーマに設定し、議論を深める。
共同代表の1人で事務局長を務める能登さんは「観光地である函館も障害者に優しいまちになることでいろんな人が暮らしやすくなる。函館で開催されることで函館で何かが始まる、変わることに期待したい」と話している。
大会は誰でも参加できる。参加費は3000円。申し込みは29日まで。問い合わせは実行委事務局(NPO法人全国精神障がい者地域生活支援センター事務局内)TEL0138・51・0026へ。
提供 - 函館新聞社
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