女性センター6月からDV自助グループ
函館市女性センター(東川町11、原田恵理子館長)はDV(=ドメスティックバイオレンス、配偶者などからの暴力)の被害者同士が悩みや苦しみを共有する「DV自助グループ」のワークショップを6月から同センターで開く。本年度から始めたDV相談事業の一環。被害者支援の専門家の立場で参加者とかかわるNPO法人ウィメンズネット函館の古川満寿子代表は「家にいてDVに悩んでいる人たちに離婚やシェルター(一時保護施設)などの正しい情報を伝え、現状から抜け出す勇気がわくような場にしたい」と話している。
DV自助グループでは、当事者同士が自分の経験や胸の内を語り合う。自身の気持ちを整理したり誰かに理解してもらったりすることで癒やされ、DVから抜け出して次のステップへと進む力を持ってもらうのが狙い。DV加害者と同居中でも相談実績がなくても参加でき、交際中の若い男女間で起こる「デートDV」も対象になる。
加害者から逃れてシェルターに入居する被害者同士が集う場はウィメンズネットが設けていたが、公共施設を使い、シェルター入居者以外でも参加できる自助グループは函館では初めての試み。古川代表によると、仙台、青森にもあるが、道内では例がないという。「シェルターに入らずにDVから逃れたいと思う人も参加できる自助グループのワークショップを公の施設でやりたかった」と古川代表は語る。
ワークショップは6月5日から8月28日までの金曜午後1時―同2時。全12回で定員は10人(定員に満たない場合、途中からの参加も相談に応じる)。託児(生後6カ月以上)も可能。函館市在住か市内に勤務するDV被害者の女性が対象。古川代表は「DVに悩んでいる人、DVとの認識はなくても夫や恋人を怖いと思うことがあったり、何か不安を感じている人にも参加してもらえれば」と呼び掛けている。
申し込みは5月7日から同センターTEL0138・23・4188で受け付ける。
提供 - 函館新聞社
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