新型インフルエンザで函館でもマスク品薄

 新型インフルエンザの世界的な感染拡大を受け、函館市内のドラッグストアでも感染予防用のマスクや手洗い用の消毒液の売れ行きが急激に伸びている。一部店舗では品切れや品薄状態が続いていて、消費者の間にも警戒感が広がっている。

 ツルハドラッグ五稜郭店(函館市港町1)は世界保健機関(WHO)が警戒水準を引き上げた4月29日ごろからマスクなどを買い求める人が急増。石岡譲店長は「消費者の関心は鳥インフルエンザや新型肺炎(SARS)騒動の時よりも高い。通常の5―6倍売れている」と話す。

 売れ筋は使い捨てタイプで、感染予防効果が高いとされる不織布(ふしょくふ)製のマスク。当初34種類あったマスクは半分以上が売り切れた。目の細かいウイルス対策用から売れ、口や鼻の保湿がメーンの風邪用タイプも品薄状態にあるという。

 生活協同組合コープさっぽろひとみ店内にあるシーズドラッグ(人見町8)では4月30日から高機能マスクに品切れが出始め、一日50点以上が売れている。佐々木考弘日用品マネジャーは「追加注文しているが、メーカーも欠品しているようで、今の在庫で連休を乗り切れるかどうか」と困惑気味だ。

 このほか除菌用せっけんや消毒用ジェル、うがい薬などの売れ行きも通常の3倍近くに上り、中にはまとめ買いする人も。マスクを品定めしていた市内の女性(40)は近く海外旅行の予定があり「もうキャンセルもできず、念には念を入れて自衛策を取るしかない。風邪の症状もないのにマスクを買うなんて」とあきれ顔だった。

update 2009/5/3 16:27
提供 - 函館新聞社


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