函館初、函大・五嶋さん11日からロシアに派遣
函館大学2年生の五嶋春奈さん(19)が、日本JCロシア友好の会(東京)などが主催する学生派遣事業のメンバーに選ばれた。11日から8日間の日程で訪問し、現地大学生との文化交流などに臨む。函館からの派遣は初。五嶋さんは「この体験を地域で広げ、函館のために役立てたい」と意気込んでいる。
学生派遣事業は領土問題解決に向け、日露交流を担う人材を育成する目的で1998年から実施。大学生らを対象に全国の青年会議所から推薦者を集め、語学力や留学経験などを基準に15人程度を選ぶ。函館青年会議所(藤澤義博理事長)はロシアとゆかりのあり、開港150年の地元から学生を送ろうと、ことし初めて会員から候補者を集め、五嶋さんを推薦。応募者全国72人(道内10人)のうち、五嶋さんを含む13人が派遣されることになった。
五嶋さんは函館生まれ。中学生のころから家族で何度もロシア人留学生のホームステイを受け入れたり、兄がロシア極東大函館校を卒業するなどなじみのある国としてロシアに興味を持っていた。高校時代にはオーストラリア留学も経験し、10月からは函館大と姉妹校のオーストラリア・ニューカッスル大に1年間の長期留学も予定。将来は英語を使う職業を目指している。
現地では国立のモスクワ大とサンクトペテルブルグ大の学生に織り染めなど伝統文化を披露して交流したり、日本大使館を訪問する予定。「代表として責任を持ち、(交流の)結果を出したい」と話し、「世界的に良い関係を結ぶためにもロシアの学生と話し合いたい」と抱負を語る。
溝田春夫学長は「現地での体験を他学生にも伝え、意欲喚起してほしい」と期待。函館青年会議所の丸谷史専務理事(34)も「函館を代表して参加し、この経験を今後の交流につなげてほしい」と激励している。
提供 - 函館新聞社
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