大妻高が介護福祉士養成施設に認可
函館大妻高校(外山茂樹校長、生徒461人)はこのほど、厚生労働省と文部科学省から介護福祉士養成施設としての認可を受けた。社会福祉士・介護福祉士法改正に伴う措置で、道南で介護福祉士を養成している福祉系の新規指定校としては唯一。大学や専門学校と同じ位置付けとなり、同校は「しっかりした教育体制で質の高い介護福祉士を育てたい」としている。
介護福祉士制度ではこれまで、専門学校などの養成機関で2年以上学んだ場合は国家試験を受けなくても資格を得ることができた。本年度の改正法施行で資格取得は国家試験に一本化され、福祉系高校の場合、授業時間数増や施設設備・教員要件などの厳しい基準すべてを満たして両省から認可を受ける必要がある。
文科省によると、全国約220校のうち認可を受けたのは160校程度にとどまり、残りは負担増などを理由に受けていない。道内で認可されたのは9校で、森高は時限措置付きで要件が緩和される「特例高校」として申請受理された。
28日、函館市役所で会見した外山校長によると、同校は以前から受験対策講習や実習棟の設置、教員の複数配置など高い教育環境を整えており、比較的スムーズに基準を満たした。介護実習は従来の3倍の時間が必要なため、幅広い種別の施設に協力を要請し、67施設から許可を得ており、福祉科の畔田かおり主任は「あらゆる福祉施設を網羅し、生徒の視野も広がる」とメリットを話す。
外山校長は「20年間の実績を生かし、高い合格率を誇る教育体制を継続し、高齢化社会に対応していきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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