統廃合や学級削示さず…公立高配置計画 12年度の渡島学区
渡島管内を対象とした「公立高校配置計画地域別検討協議会」(道教委主催)が28日、函館市美原の渡島合同庁舎で行われた。渡島学区では決定済の本年度から2011年度までの学級減などに変更はなく、12年度の見通しでも新たな高校の統廃合や学級削減などは示されなかった。
管内2市9町の高校長や教育関係者ら約70人が参加。道教委の新しい高校づくり推進室松山拓男参事らによると、管内では10年度の木古内の募集停止、函館商業の学科転換、11年度での函館西、函館稜北、長万部の各1学級削減などの計画内容に変更はないが、本年度入学者の欠員状況から南茅部は2学級から1学級に減り、学区全体の普通科の学級数は45となった。
12年3月の学区全体の中卒者は前年度比19人増だが、学級増などについては「欠員の状況や今後の中卒者の減少などについて考慮した検討が必要」とした。13年3月―16年3月における中卒者見込みは354人減となることから「4年間で5―6学級の減」、本年3月―16年3月までは計689人減となり「7年間で10―11学級の減」を今後の検討課題として示した。
説明後、昨年度から始まった道教委の通学費補助制度に対し、大森伊佐緒木古内町長が対象通学費引き下げを要望したほか、白井捷一長万部町長は町独自の補助制度への支援を要請。溜雅幸南茅部高校長は「公立と私立の募集人員のひずみが大きいのでは」、日向稔市立函館校長は「函館高専を巻き込んだ定員の在り方を」と意見を出した。
道教委では今回の協議会を踏まえ、6月上旬に12年度までの計画案を作成。7月に第2回目協議会を開催し、9月上旬に最終決定する予定。
提供 - 函館新聞社
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