ユジノ便 路線維持へ働き掛け…西尾市長 サハリン航空と交渉も

 函館市の西尾正範市長は27日、市役所で定例記者会見を開いた。ロシア・ユジノサハリンスク―函館を結ぶサハリン航空定期便が一時運休した問題に対して、同市長は同航空に定期便の路線維持を求めていく考えを示した。

 同航空は利用客の低迷で5月末まで同定期便の運休を決めている。6月以降の運航方針は明らかになっておらず、予約状況に応じた運航への転換も取りざたされている。就航当初は週2便の運航だったが、現在は週1回。同航空の幹部が22日、市役所を訪れ、運休を伝えるともに運航再開に向け協力を求めていた。

 会見で西尾市長は、幹部の表敬訪問を受けた際、週2便を前提とした定期便の運航や利用人数に応じた機材の導入などを強く要求したことを明らかにした。今後に向け「しばらく様子を見るが、サハリン航空側に出向いた交渉もあり得る」とし、札幌の総領事館などを通じて路線維持を働き掛けていく考えを述べた。

 これまでの経過で、ユジノサハリンスクと姉妹都市提携を結び、経済交流や医療支援の協力を約束したこと、ビザの発給が函館側で4分の3を占めていることに触れ「函館は対ロシアの日本の拠点となりうる。サハリンに対しウエルカムで迎えることができるのは函館」と優位性や利便性をを強調。

 定期便の週2便運航を国家間交渉で取り決めた経緯にも言及し「国土交通省や外務省とも打ち合わせしたうえで対応したい」と述べた。

update 2009/4/28 16:07
提供 - 函館新聞社


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