業務に公益に 歩んだ道輝く…春の褒章 道南から5人

 政府は28日付で、2009年春の褒章受章者を発表した。全国の受章者は728人で、このうち道内は45人。道南からは渡島管内から5人が栄誉に輝いた。業務に精励した黄綬褒章が2人、公益の利益に尽力するなどした藍綬褒章が3人だった。29日に発令する。

 ◎黄綬褒章・業務精励(電気工事業)

 佐藤電気社長・北海道電気工事業工業組合副理事長 佐藤征次さん(70)=函館市弥生町

 100年一度と言われる経済不況の中、函館地域の電気工事業界も厳しい状況に置かれており、「今回の受章のニュースが少しでも業界に明るい希望をもたらしてくれれば」と力をこめる。

 中学卒業と同時に電気工事関係の会社に就職。「電気についての興味はなかったが、高校に通いながら働かせてくれる条件だったので選択した」と、函館工業高校の定時制に通いながら知識と技術を磨く毎日だった。

 仕事のノウハウも身についてきた23歳の時、会社が突然の倒産。「自分にはこの仕事しか続けられることはない」と一念発起し佐藤電気商会を設立すると、これまでの取引業者などの協力にも支えられ、気が付けば半世紀にわたり函館の電気工業を支る企業に成長していた。

 函館地方電気工事協同組合の理事長として、来年9月に全日本電気工事業工業組合連合会全国大会の函館誘致を成功。「2000人以上の会員が函館に訪れることになるので、地域活性化の手助けできればうれしい」と期待する。

 ◆このほかの褒章受章者(道南分)◆

 氏名、年齢、現住所、功績概要、主用経歴の順(敬称略)

 【黄綬褒章】

 中野良司(58)北斗市押上、業務精励(鉱山保安業務)、北斗鉱産鉱務課長

 【藍綬褒章】

 荒木健一(83)函館市石崎町、統計調査功績、元国政調査員

 境千枝子(75)、函館市若松町、更生保護功績、保護司

 白崎智子(74)、函館市花園町、更生保護功績、保護司

update 2009/4/28 16:06
提供 - 函館新聞社


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