道南女性グループが中東平和サイクリングへ参加

 道南の女性グループが、10月に行われる中東平和サイクリング「Follow the Women」に参加する。世界各地の女性数百人がパレスチナやレバノンなど中東4カ国を自転車で走りながら平和を訴える市民活動で、道内からの参加は唯一。メンバーは本番に備えて準備を進めており、協賛スポンサーを募集している。

 この活動は中東地域の女性や子どもの現状を世界に発信しようと2004年に始まり、年1回開催。これまで約40カ国から10―60代の女性延べ約1000人が参加し、1日最長60キロを自転車移動しながら難民キャンプや現地住民と交流してきた。ことしの開催期間は10月8―20日までで、日本人の参加枠は20人。

 昨年10月、日本人で初めて中東平和サイクリングに参加した山崎美緒さん(東京在住)が来函し、イベントでこの活動を紹介。90年から3年間、青年海外協力隊員としてヨルダンに赴任したことのある北斗市在住の主婦、前田貴子さん(42)が関心を寄せ、知り合いの三野直子さん(37)を誘って仲間を集めた。

 前田さんは「ヨルダン赴任当時は女性が自転車に乗ること自体タブー。現状を見てみたい」と動機を説明。三野さんはアメリカでマウンテンバイクの魅力に取りつかれアマチュアレースに参加した経験を持ち、「国境を越えた人が自転車を通して何か伝える活動に魅力を感じる」と話す。

 参加メンバーの津田千恵子さん(34)はケニアでの青年海外協力隊員時代、暴動で友人を亡くした悲しい記憶があり、「中東の人に優しさを配りたい」と語る。岡田朋子さん(40)は「私見を広げたい」、藤田抄子さん(25)は「出来ることを模索したい」、上田朋佳さん(24)は「この機会に勉強し、自分の考えを持って参加したい」と話している。

 メンバーは七飯町大沼に事務所「FTWはこだて」を構え、大沼周辺でのトレーニングや広報準備に取り組んでいる。スポンサーは企業1口3000円、個人同1000円。9月末には壮行会も開く。問い合わせは事務所TEL0138・67・3505。

update 2009/4/27 13:21
提供 - 函館新聞社


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