道南から8200人参加…全国学力テスト
小学6年生と中学3年生を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が21日、全国一斉に行われた。渡島、桧山両管内では一部実施を延期する学校もあったが、約8200人が参加した。
道教委によると、道南の小学校2校は対象となる6年生がいないため実施しない。インフルエンザなどで桧山管内の小学校1校、修学旅行と日程が重なった渡島管内の中学校1校は後日実施することになった。私立では、インフルエンザなどによる学級閉鎖で急きょ中止となった渡島管内の中学校1校のほかはすべて参加。道立特別支援学校は2校が実施した。
テストは昨年同様、国語と算数・数学の2教科で、基礎的知識を問うA問題と知識の活用力を調べるB問題がある。生活習慣に関するアンケートも行い正答率との関連性も調査し、文科省は8月中の結果公表を目指す。
テストは午前8時半過ぎから各校で始まり、函館市美原の国立道教大附属函館小学校では児童78人が参加。担当教員が問題と解答用紙を配ると、子どもたちは少し緊張した様子で取り組んでいた。
全国学力テストは学力低下への懸念から、2007年に43年ぶりに再開された。北海道は全国平均より低い傾向が見られ、道教委や各教育局は改善策などを打ち出している。過度な競争につながるとして文科省は市町村、学校単位での公表を実施要領で禁止しているが、一部で情報公開を進める動きもあり、結果の開示や試験の在り方をめぐり議論が分かれている。
提供 - 函館新聞社
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