世界料理学会が開幕

 国内外から気鋭の料理人が集う「2009世界料理学会inHAKODATE」(実行委主催)が20日、函館市末広町の五島軒本店で開幕した。21日までの2日間で17人が独自の調理方法や料理哲学などを映像を交えて披露。初日は東京や青森、スペインなどから参加したシェフらが発表し、海外の料理学会参加経験者らによるオープニングトーク「料理学会とは」や開催記念パーティーも行われた。

 料理人が技術向上のため、学会形式で情報交換するスペイン・バスク地方サンセバスチャンの「ロメホールガストロノミア(最高美食会議)」をモデルに、市内のスペイン料理店「レストラン・バスク」オーナーシェフ深谷宏治さんの呼び掛けで今年初めて函館で開かれた。初日は約260人が参加した。

 オープニングでは、日本料理「龍吟」(東京)代表の山本征治さん、フランス料理店「アロニア・ド・タカザワ」(東京)のオーナーシェフの高澤義明さん、スペイン料理店「エル・ポニエンテ」(大阪)のオーナーシェフ小西由企夫さんが料理学会について意見交換した。

 山本さんは「料理学会は料理人が自分の考え、哲学を述べる場で、技術を公開し、皆で共有して底上げすることになる」と指摘。函館での開催について、高澤さんは「地方は食材の宝庫。地方との文化交流には意義がある」とし、小西さんは「東京に集中してしまうので、地方で努力している料理人にスポットを当て新しい技術を共有した方がいい」と語った。

 このほかスペイン・サンセバスチャンから出席した料理人のダニエル・ロペスさんらが自身の店、レシピやその調理方法などを映像で紹介した。実行委代表の深谷さんは「料理人の創造性やこだわり、新しい感覚を知ってもらいたい。函館だけでなく日本各地に広まり、地方の活性化にもつながれば」と話していた。

 21日は午前9時半から午後5時まで。「地方レストランのあり方」をテーマにしたパネルディスカッションのほか、キッチンとの実況中継を交えた発表なども行われる。当日券は2000円。

update 2009/4/21 10:00
提供 - 函館新聞社


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