函館市、定額給付金 DV被害者に同額支給
函館市は、配偶者からの暴力(ドメスティックバイオレンス=DV)から逃れるために住民票を元の住所に残したまま別の住居に避難し、定額給付金や子育て応援特別手当を受け取ることができない人を対象に、これらと同等の金額を支払う「DV被害者生活支援特別給付金給付事業」を実施する。2月1日現在に被害実態があることなどが条件。40世帯の110人が対象となる見込みで、5月1日に申請の受け付けを開始する。
DV被害者の生活支援を目的に函館市の予算で行い、約200万円の支出を想定する。定額給付金は19―64歳に1万2000円、64歳以上と18歳以下に2万円が、子育て応援特別手当は2002年4月2日から05年4月1日までに生まれた第2子以降の子ども1人当たりに3万6000円が支払われており、給付金額はこれと同額となる。
給付対象となるのは、世帯主である加害者と別居中で、2月1日以前に公的機関や支援団体などに面接相談したDV被害者と、その子どもや祖父母などの同伴者。継続的に同市内に住み、申請時以降も市内に住み続けると見込めることが必要だ。
受け取るには、5月1日以降に電話または来所での申し出が必要。この時に状況などを聞き取りして確認したのち、申請書を送付する。申請書のほか、本人確認の書類やDV実態が確認できる書類(裁判所の保護命令決定書、面接相談の証明となる記録書類など)が必要となる。
申請受け付けは11月2日まで。受け付け、相談窓口は男女共同参画課TEL0138・21・3478。
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函館市は20日、市役所と各支所に定額給付金の申請受付窓口を開設。初日の申請件数は各所合わせて1256件だった。市定額給付金事務局によると、いずれの場所でも待ち時間はほとんどなく対応したという。市役所を訪れた堀川町の石川千栄美さん(49)は「不安な部分があったので窓口を選びました。3分ほどでスムーズに終わりました」と話していた。
同市には20日までに、郵送で全体(約14万2400通)の約66%に当たる9万3972通の定額給付金申請書が到着しており、職員は連日午後10時まで作業するなどの対応に追われている。
提供 - 函館新聞社
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