自民攻勢、民主引き締め…総選挙・衆院道8区
民主党・小沢一郎代表の公設第1秘書の起訴、千葉、秋田の知事選で自民・保守系候補の連勝などを受け、衆院道8区でも自民党陣営に勢いが付いている。次期衆院選公認候補の新人、福島啓史郎氏(63)は「情勢が一転し、応援や支持が広がっている」と手応えを語る。一方の民主党現職、逢坂誠二氏(49)の陣営幹部は「支持者からの厳しい意見もあるが、期待も大きい」と引き締めに躍起。無所属新人の佐藤健治氏(51)は地道に活動を続けている。
5月解散・6月投票の日程も浮上している中、福島氏は「6月投票は五分五分」とみる。政府が提出を予定している事業費57兆円、国費15兆円規模の経済危機対策補正予算案や税制関連法案の審議次第という。
民主党の支持率低下が最大の転機で、福島氏は「今まで福島は勝てるか半信半疑だったが、民主党がこういう状態になり、本当に自民党を応援しなければならなくなった、という雰囲気になっている」と語る。週末を中心に街頭演説をこなし、支持拡大を訴えている。
これに事業規模75兆円の経済・雇用対策も動き出し、定額給付金の支給が始まったことも明るい材料と受け止めている。ただ、課題となっている連合後援会の設立が遅れており、早期の発起人会開催を目指している。
民主党の小沢代表は、政治資金規正法違反の罪で公設秘書が起訴された後も続投を表明した。逢坂氏の陣営幹部は「逢坂さんを応援するが、小沢代表が続投すれば信頼感を損ねるという厳しい意見もある」と認める。
民主党北海道は3月28日の合同選対全体会議で、各選挙区に準備に入るよう指示。党道8区総支部は26日に定期大会と8区合同選対会議を開き、必勝に向けた体制固めを図る。
8区合同選対本部の平出陽子本部長代行は「批判はあるが、逢坂さんに対する期待の声の方が大きい。政権与党だから自民党という人が結構多く、民主党が政権を取るならば民主に付くという人も多い」と語り、政権選択がかかった選挙という位置付けを強調。逢坂氏も頻繁に道南入りし、小さな集会にもこまめに出席している。
3回目の挑戦となる佐藤氏の陣営は「解散に関係なく、候補と後援会関係者が地道に歩いて支持を訴えている」という。加藤清郎連合後援会長は「自民や民主の支持率の変化は全く関係ない。選挙があるからばたばたするのではなく、この4年間下を向いて歩いてきた健治さんを筆頭に、みんなが原点に返って活動している」と語る。
提供 - 函館新聞社
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