函館五稜郭病院 栄養サポート室開設
函館五稜郭病院(函館市五稜郭町38、高田竹人院長)は今月から、患者の栄養管理、指導を専門的に行う「栄養サポート室」(室長・高金明典診療部長)を新たに設けた。管理栄養士や看護師など、職種の異なる職員が兼務しながら行っていたこれまでの栄養サポートチーム(NST)を強化した新組織で、専任の8職員を配置し、患者の栄養管理を個々の症例や治療内容に応じて適切に実施していく。
同病院では2003年にNSTを組織し、これまで主治医の治療や通常の薬の処方だけでは改善できなかった症状を、不足栄養素の補給で快方に向かわせるなどの効果を挙げてきた。専門技能を持つ資格者の養成にも力を入れてきた。
ただ、メンバーが他の専門職と兼務をしながら活動していたため、患者の栄養状態をきめ細かく管理することが難しく、新たな体制の強化が課題として挙げられていた。
今回立ち上げたサポート室には、医師と管理栄養士、看護師を各2人ずつ、臨床検査士と薬剤師を各1人ずつ配置。室長を高金明典診療部長が、副室長を目黒英二外科主任科長と挽野治子検査科長が務める。目黒副室長は「継続的に患者の栄養状態を診ることで小さな変化にも対処でき、早期回復につなげることができるのでは」と期待する。
また新体制発足に合わせて、メンバー4人が日本静脈軽腸栄養学会認定のNST専門療法士の資格を取得。NST活動で実績を挙げている高知県の近森病院に研修に行くなど、個々のスキルアップも図った。
同室専従の横堀恵子管理栄養士は「これまで以上に情報や知識を蓄え、患者の治療の手助けにつなげていきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。