東京でアンケート、道南旅行は「新幹線」で、開業に向け高い注目度

 道南地域観光戦略会議(事務局=渡島支庁)はこのほど、東京で行った「みなみ北海道(渡島・桧山全域)」に関するアンケート調査の結果をまとめた。みなみ北海道への移動方法を選ぶ設問では、現時点では「飛行機を利用する」が「新幹線を利用する」の10倍以上の差をつけているのに対し、新函館駅開業後では飛行機48%に対し、新幹線34%と肉薄。新幹線延伸に対する注目度の高さと、新幹線を利用する旅行客を迎える準備の重要性が確認できる。

 同会議は、道南地域の観光協会や観光関連団体、行政機関ら40団体で構成し、全国各地で様々なPR活動を展開。同アンケートは同会議の構成団体の職員19人が2月に東京の高島屋新宿店で行った「北海道物産展」内で実施したもので、設問は11、回収数は108件だった。

 このうち南北海道への移動方法については、現時点では「飛行機を利用する」が75%と4分の3を占め、「八戸まで新幹線を利用し、その後従来線・フェリーを利用する」はわずか6%にとどまった。

 一方、2011年度に新幹線が新青森まで開業した場合については「飛行機」が59%で「新青森まで新幹線を利用し、その後従来線・フェリーを利用する」は23%と大幅アップ。さらに15年度に新函館まで開業した場合は「飛行機」が48%と過半数を割り、「新函館駅まで新幹線を利用する」33%、「木古内駅まで新幹線を利用する」1%と新幹線の利用が合計34%となり、北海道新幹線開業への注目度の高さが現れている。

 他の主な設問では「みなみ北海道に行ったことがあるか」については、「行ったことがある」64%、「ない」30%。「みなみ北海道に関してイメージするもの」については、「函館の夜景」16%、「海の幸」15%、「広大な自然大地」13%、「美味しい食べ物」12%。「函館」11%と、函館に関連する回答が多いのが目立つ。

 また道南地域の「行ったことがある」市町名を選ぶ設問では、函館74%、七飯(大沼)43%、長万部36%、松前22%、江差21%と、20%を超えたのはわずか4市町。一方「行ったことないが地名は知っている」では、奥尻が77%、松前が64%、江差が59%、長万部が57%、知内が55%と高い数字を示したが、「行ったことがないし地名も知らない」で10市町が50%を超えるなど、特定の人気地域以外の知名度の低さが浮き彫りになっている。

 同会議では今回のアンケート結果をふまえ、新幹線を活用した本州方面からの観光客誘致に向け、積極的なPR活動を展開していきたいとしている。

update 2009/4/14 11:34
提供 - 函館新聞社


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